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2015.03.20 15:38 著名人卒業生シリーズ

著名人卒業生_第1回 – ヒロ寺平さん -【高校22期】

IMG_0861s「FROM KOZU」32号(2015年2月号)でも記事掲載していますが、3年後の100周年事業に向け、各期・クラスの幹事のより一層の組織化を図る必要があります。特に、比較的若い会員層へのアピール度に力点を置くべきとの指摘を受けています。
そこで、従来のインタビュー対象の範囲を広げ、各業界の第1線で活躍されている著名度の高い同窓生の方々にも取材をお願いすることにしました。その第一番手として、同窓会役員を多く輩出している高校22期で、関西のDJとして知名度が高い寺平さんにお願いしました。

【半生そのものが「自由と創造」】
・DJと言うクリエイティブな業界の現役で活躍されていますが、高校卒業から現在に至るまでのお話しを伺って、校是の「自由と創造」を正に体現されていると感じました。そこで、年代順に波乱に飛んだ経歴を紹介させて頂きます。

高校時代
高校1年間は硬球テニス部に在籍したり、ロックバンドのドラムスをするなど、表向きは高校時代をエンジョイした様に見えますが、ご本人曰く「暗黒の高校時代」だったとのことです。その極みが、稚内の月を見ようと高校3年生の記念祭をボイコットし往復3日間の旅に出たことだそうです。(そう言えば、当時は学生運動が高校にも及ぶ激動の時代でした。)
※高校時代については、文末に添付の【付録】PDF にも記載。

■大学時代(関西学院大学)
大学では水泳のコーチをしたり、セミプロの状態でロックバンドにものめり込まれたそうです。それなりにバンドとして自信がついたころ、ある全国区のロックコンサートで、今も現役で活躍されている上田正樹さん率いるブルースバンドを見て「これではプロに通用しない」と方向転換をすることになります。

■就職そしてカナダ
ロックバンド中心に大学生活を送り、就職活動をすることもなく、お父さんが経営する楽器メーカーに就職します。入社早々、興味があった国産ギターの海外販売に特化した貿易部門を立上げ、24~26歳の時にカナダの取引先に英語を学ぶため日本を離れます。この2年間で、しゃにむに仕事と英会話にまい進した実に充実した日々を過ごすことになります。

■帰国し、ギターデザイン
カナダでの経験から、品質の良いギターを作れば十分に海外での事業展開ができるとの確信を持ち、ギターデザインを手がけます。それが海外で評価され、国産ギターの製造と海外販路が拡大し、順調に事業は展開します。しかし、国内産の木材で製造したギターの中に気候・湿度が異なる海外で不具合が大量に発生し、その貿易部門を清算し終えた時点で一念発起することになります。

■英会話教室、そしてDJへ
32歳の出直しとして、カナダ時代から培った生きた英語を活かし、英会話学校をナンバのアメリカ村近くに「パンプキン」として設立します。ネーミングは、不細工でも中身(栄養満点)があるとかろから取ったとのことです。生徒は順調に確保できたのですが、昼の時間帯がポッカリ空くことになり、そこでDJを思いつき、デモテープを作成し在阪の放送局に売り込み、ここでいよいよDJの入口に立つことになります。

■DJに一本化
その後、英会話学校とDJの仕事はそれぞれ順調に推移します。そんな38歳のころ、FM802との出会いが訪れます。当時のラジオ音楽番組はディレクターが選曲をし、その大筋に沿ってDJが話すのが一般的スタイルでしたが、FM802の開設にあたり、自らDJのみならず番組制作全般を任せてほしいと要請します。そして、それを受け入れた802は長時間番組の企画を提案してきます。在阪の方はご存じだと思いますが、このFM802が大ブレークし、ここにヒロ寺平の地位が固められることになります。

■近況
現在、FM802が支援するFM・COCOLO(40歳以上のリスナーにターゲットを絞ったFM局)の番組(月~木曜日朝6時から11時)を中心に、NHK等の東京での仕事を数本こなしながら、ご自分の生活スタイルにあったDJ活動を続けておられます。

(写真・ ヒロ寺平氏のオフィス・スタジオや録音ルームなども完備しています)↓
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【取材後記】
以上が、寺平さんのこれまでの半生の概要となります。如何でしょうか、いかにも「自由と創造」を体現されているようで、興味深いお話しを伺うことが出来ました。
インタビューの最後に、「100周年事業で何かできることがあれば、出来る範囲でお手伝いさせていただきます。」と心強いお言葉を頂きました。

★☆【付録】PDF⇒ 『若さの頃』・・H4.12.10発行〈群芳’92〉より。  寺平博次著

22年前に発行された『群芳’92』に、寄稿してただいた、『若さの頃』という原稿について、掲載の快諾をいただけましたので、掲載いたします。

                            取材日 2015.03.10


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