
高津高校19期の松井佐知子さんが、サロン「群芳」をオープンされたのは31年前。
「群芳」は、開店当初から高津の先輩後輩問わず同窓生が集う、まさに“同窓会の延長線”のようなお店だ。
当時、同期の男性たち皆に反対されたそうだが、「人生、後悔せんためにやりーや」と背中を押してくれた友人の一言で決意されたとか。
幼い頃は人見知りで、おとなしい子。
けれど高校時代はまさに「自由と創造」の校風の中でのびのびと過ごし、友だちと映画を観に行ったり、クラスでスケートに出かけたりと、楽しい思い出がたくさんあった。
中でも、アランドロンが来日しているという情報をキャッチし、親友3人でホテルに飛んで行ったら、ちょうど、ホテルに到着したアランドロンを発見!
その場で握手してもらう事が出来、帰りのタクシーの中で3人で大泣きしたことは、今でも忘れられない思い出だ。
結婚、出産、別居、そして離婚。
専業主婦として過ごした時期、家業の手伝い。
離婚後、さまざまな仕事への挑戦…。決して平坦ではない人生の中で、ある日、息子さんから言われた一言。「これ以上、惨めになったらあかんで」
その言葉に背中を押され、「雇われるんやない!もう、オーナーになるしかない!」と決意。
場所探しから準備まで、わずか2週間でオープン。
「群芳」。意味は「賢者の集い」だそうだ。
この名前は、高津高校同窓会名簿の名称に由来する。
看板の文字は高校時代の先生が書いてくださった。
オープンの際、「何か辛いことがあったら、この名前を思い出して頑張りなさい」と声をかけてもらった言葉は、今も松井さんの支えになっている。

「群芳」と名付けた以上、目指したのは“それらしい店”である。
スナックというより、サロンのように人が集い、社会で頑張る人たちが肩の力を抜いて過ごせる場所。
初めて訪れる人でも扉を開けやすく、入ってみれば自然と会話が生まれる――そんな居心地のよさを何より大切にしてきた。
先輩・後輩の垣根なく高津高校の話題で盛り上がり、同窓会名簿「群芳」を繰る。
同級生がバンド演奏を披露してくれたこともある。松井さん自身は「歌は得意ではない」と笑うが、ジャズの名手だ。
音楽や会話をきっかけに、人が人を呼び、店はいつしか“同窓会の続き”のような場所になっていった。
開店から31年。
順風ではなかったが多くの同窓生に支えられ、ここまで続けることができたと感謝。
現在77歳。お店を閉めようか悩んでいたのを「80歳までは頑張れ!」と背中を押してくれたのもまた同級生の仲間だった。
「頑張って後3年、80歳まで続けるわ」と笑うが、年配のお客さんが少しずつ減っていく中で、「若い同窓生たちにも、もっと気軽に足を運んでほしい」と話す。
世代を超えて繋がれる場所が、ここにある。
高校同窓会の名を受け継ぐ店「群芳」で、また新たな再会が生まれることを願っている。
※久しぶりに顔を見せるだけでも大歓迎。
「群芳」は、いつでも高津同窓生が帰ってこられる場所であり続けてほしい。
現在毎月第1木曜日は19期が集まる日、第3木曜日は29期が集まる日となっています。
是非、皆さんも「群芳」で集まってみませんか?
文責:29期 金森慶子
“さろん群芳” http://www.human-smart.com/gunpo/

松井佐知子さんは「頑張ってる卒業生」シリーズでも登場されてます。
そちらもどうぞ⇒ 頑張ってる卒業生_第3回 – 松井 佐知子さん-【高校19期】