現在中庭の運動場に近い場所に設置してあります、裸婦像彫刻の作家村岡三郎氏が逝去されました。(元滋賀大学教授、元京都精華大学教授)
現在の校舎に建て直される前は、南校舎と北校舎の間の中庭に木々に埋もれるように置いて有りました。
学生運動盛んなころは、ヘルメットをかぶせられたり、立て看板を持たされたり、またブラジャーをつけられたり、帽子をかぶせられたり、モノの価値を知らない我々にひどい扱いを受けていたのを思い出します。
10年ほど前は、校庭の片隅に寝っ転がっていたそうで、心ある先生方が助け起こし現在の位置に置いて下さったそうです。
村岡先生は彫刻家として初めて鉄を素材とした作品を発表した方で、戦争体験の影響もあってか、人間の「生命」や「死」を鉄、硫黄、塩などの自然物質を使って表現する作品が特徴的です。
作品は1990年のヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表など、多くの展覧会に出品され、国内外で高い評価を得ておられ、母校・高津高校旧校舎の中庭に作った裸婦像は異色の作風であるとのことです。