インタビューシリーズ

トップ > インタビューシリーズ > 各期幹事シリーズ > 各期幹事_第12回 高校31期(1979年卒)-橋本 光能さん-
2017.08.08 15:33 各期幹事シリーズ

各期幹事_第12回 高校31期(1979年卒)-橋本 光能さん-

100周年事業も順調に進み、特定寄附金50百万円が寄せられたことで、8月21日のクリエイトラボ等の施設竣工に向けた工事が開始されています。これら施設は、最終的に大阪府に寄贈されることから、工事着工から多くのご指導を頂いた大阪府教育庁のNO.2の立場におられる教育監で、高校31期幹事の橋本氏にインタビューをお願いしました。

楽しい高校時代でしたか
・八尾市の同じ中学校から7~8人で高津に入学し、河内山本から上本町まで近鉄に乗って通いました。なにせ八尾の田舎者でしたので、大阪市内の中学校(とりわけ高津・夕陽丘・天王寺の各中学校)出身者の垢抜けた都会らしい雰囲気に圧倒されてカルチャーショックを受けたのを思い出します。
・でも、実際に高校生活が始まってみると、高津ライフに馴染むのに時間はかかりませんでした。文化祭や体育祭ではクラスで大いに盛り上がりましたし、プライベートでも友人と鉄道旅行に出かけたり、時には将来の夢を語り合ったりしました。まさに「青春」を謳歌していましたね。
・部活はソフトボール部に入っており、府下ベスト8に進んだこともありました。
・肝心の勉強はと言うと、まあ可もなく不可もなくという成績でした。言い方を変えれば、勉強に対する姿勢は決してほめられたものではなかったので、当然のごとくその責任は自分に跳ね返り、その結果、一浪することになりました・・・。(笑)

印象に残るエピソードは
・あえて一つ挙げるならば、2年生の時の文化祭でしょうか。同じクラスの藤田充良君と、体育館の舞台でピンクレディのペッパー警部を踊って喝采を浴びました。今、その姿を想像すると恥ずかしくて赤面してしまいます。


期幹事としての活動は
・正直言って、40歳~50歳代は現役世代で公私ともに忙しく、個々の友人との交流があっても、期全体で集まることは難しいです。ただ、私が期幹事であることもあって、平成17年に同期会を企画しました。その時は100名を超える同窓生が集まりましたが、それ以降は忙しさにかまけて実現出来ていません。
・今回、母校が100周年を来年迎えることや、同期の神原さんが同窓会副会長をしていることもあり、久しぶりに同期会が出来ればと思っています。
・100周年記念事業に関する情報がホームページやフェイスブックで開示されていることは知っており、今回竣工されるクリエイトラボの中身は理解しています。こういった母校の情報を、同期会の横の関係だけでなく、現役生も含めた縦の関係を通して紡いでいけたらいいなと思っています。

■教育委員会でのお仕事は
・先ほども述べたように一浪した後、心理学や教育学を通して人間を見つめたいと思い、大阪大学の人間科学部を受験し、なんとか入学出来ました。卒業後は教員になるか家庭裁判所の調査官になるかで随分迷った末、大阪府立高校の社会科教員になる道を選びました。
・38歳まで教員として学校現場で仕事をしていたのですが、縁あって、大阪府教育委員会(現在は教育庁)指導主事に異動しました。
・学校現場を離れるのは残念でしたが、教育行政の立場で教育全般を俯瞰的に見ることが出来るようになり、結果として教育を考える視点が大きく広がったと思います。その後、49歳で2年間ですが長吉高校の校長として学校現場に転出しましたが、再び教育行政に戻り現在に至っています。
・大阪府は先進的(あるいは前例のない)取組みも多く実施しており、それ故に全国から注目されることもあります。私が高等学校課長をしていた時に、公職選挙法が改正されて選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたのですが、府として「高校生の政治的教養を高める教育」に関して注目される施策を打ち出したこともあって、私自身もテレビ等に何度か登場させていただき、とてもエキサイティングな経験をすることが出来ました。

同窓会と学校の関係はどうあれば良いのでしょう
・立場上、高津高校とも一定の距離を保つ必要があるので、一般論でのコメントになりますが、府立高校が置かれている環境は大きく変化しており、そのスピードは速いです。
・大阪府においては私立高校の授業料無償化の施策が実施されており、公私が切磋琢磨をしながら大阪府全体の教育の向上をめざしています。そのような中にあって、府立高校は他府県に比べると全体として優位性を保っていると言えますが、今後、伝統校としてのブランドを維持して行くためには、国・府などから如何に様々な支援を受けるかが重要になってきます。
・こうした状況下で、同窓会・PTAからの安定した教育支援への資金的補助は府立高校で実に有り難いものですが、具体的な教育支援基金の制度を持っている府立高校は限られており、またその内容にも大きな差があるように思えます。
・母校については100周年記念事業を契機に基金設置の動きがあると聞いています。同窓会としての支援が期待されるところです。

【取材後記】
・同窓会として100周年活動をしていて、40~50年前より、教育現場での先生方の仕事量が格段に多くなっているのが分かります。また、クリエイトラボの工事着工の許可で、大阪府教委(本庁)からの要請書類と費やす時間の多さに驚きました。70年安保から大きく変わったもの、殆ど変わっていないもの、これらを実感できるのも、同窓会活動の面白みであり、知恵の出しどころと思います。 

                 ?                (取材日2017.07.28)


ページのトップへ