同窓会が管理する名簿データで、登録されているメールアドレス数が飛びぬけて多い期があります。それが高校29期です。今回、その謎を解明すべく、100周年事業で新しく応募頂いた期幹事の小林さん、金森さんにインタビューをさせて頂きました。
■高校3年間の時代背景は?
・70年安保の時は高津もそれなりに騒がしかったと聞きますが、我々の時代は一転して、高校生の青春を大いに謳歌する平和な時を過ごすことができました。
・当時流行っていた歌では、「『いちご白書』をもう一度」、アリス、かぐや姫、チューリップやユーミン(松任谷でなく(笑))の人気があったように思います。
■50歳の同窓会で250人が集まったんですか!
・卒業してから期としての同窓会は一度も開催されたことがありませんでした。それまでは、クラスや数人のクラブ仲間達でのミニ同窓会がバラバラで行われていたんです。
ところが、ある集まりの中で「50歳に29期で恩師を迎えた正式な同窓会をしよう」という機運が生まれました。それから、実行委員会が立ち上がり、皆で仲間の現在を確認する「迷子探し」を続けていき、ほぼ全員の消息を把握する事が出来ました。
・結果、平成21年1月3日に新阪急ホテルで、何と450人卒業生の半数を超える250名が集まる「生誕50年同窓会」が実現したんです。多分、高津同窓会の中でも記録ではないでしょうか。(笑)
・このビックイベントを契機として、29期ホームページが開かれ、ゴルフ・釣り・グルメ・スキー・天文・アウトドア等々の集まりが生まれ、6年経っても益々その輪が広がっています。面白いところでは、ワインの仕込み行い飲もうという企画や、『KOZU29ランナーズ』と称して、夏の暑い日に24時間リレーマラソンに約45名で出場(6年連続)、都市マラソンも大阪、神戸、東京と各地を走っています。中には4時間を切るランナーが十数名になっていますから、その本気度は大したものです。
■なぜそんなパワーが生まれるのでしょうか?
・よく現役世代(20代~50代)の同窓会活動は低調と言われますが、我々の場合、50歳で会社勤めや子育ても一応落ち着つき、ピンポイントで「生誕50年同窓会」をしたのがブレイクの大きな要因だと思います。
・また、同期メンバーに体育会系の部長経験者で馬力ある人材が揃っており、各々がキャプテンシーを発揮したこともあります。また、同期で美人が多かったのも隠れたパワーになったのかもしれません。(笑)
・29期のメールアドレスが多く登録されているのも、ホームぺージが充実しており、イベントニュースも毎月ドンドン更新され常に鮮度が高く、パスワードできっちりと管理されていることも魅力だと思います。
・それに、企画イベントによっては同窓生に限定せず家族同伴もあり、運営の柔軟なこともプラスしていると思います。
■100周年に向けた期待は?
・以前の同窓会幹事会でも発言しましたが、「京阪神」(京大・阪大・神大の合格者数を増やそうとする戦略)に特化するコンセプトには抵抗があります。総合力ある人間を育てるには、学力以外の教育は欠かせません。(受験校として最低限のレベルは必要ですが・・・・。(笑))
・29期では「高校の時より、今の方が楽しい」という声をよく聞きます。そんな後輩を多く輩出する高校であって欲しいと思います。
【取材後記】
「高校の時より、今の方が楽しい」と言わしめる高校29期のパワーに驚かされました。また、ホームページやメール通信網の充実度には、同窓会活動の原点を教えて貰ったと思います。現役世代を理解するのに、とても良い刺激を頂きました。
? (取材日2015.11.02)