2022年9月10日(土) 高校35期 田中裕之さんが営まれる「串かつ ちとせ」におじゃまし、お話を伺いました。
みなさんの中には「串かつ ちとせ」?あの「串カツ ちとせ」?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そう昔は新世界のジャンジャン横丁で有名だったお店です。 今は近鉄奈良線八戸ノ里駅から徒歩3分のところで営業されています。
Q:ご自身やお店の今までの経緯を聞かせていただけますか?
A:父と父方の親戚で昭和24年に新世界にお店を開いたことが始まりです。
自分自身は大学卒業後、繊維関係の商社に就職、10数年勤めていました。 2006年インバウンド需要以前のタイミングで新世界の店の閉店を考え始めるが、このままこの店をつぶすのはもったいない。繊維関係の仕事も斜陽になってきた時期でもあったので、 2007年44歳の時、一念発起し、調理師学校に入り、昼間は勉強、夕方から夜は近所の居酒屋でアルバイトとして修行する生活を一年半過ごした後、2008年5月に元々の地元であった今の地(東大阪市下小阪)にてこの店をオープンしました。
(当時新世界界隈では「ちとせ、なくなってる」「どこにいったんや」「ここ(移転先)てどこやねん」と、大騒ぎになったそうです。)
Q:このお店に一本化されてからのご商売はどうですか?
A:はじめはさっぱりでしたね。でも昔からのおなじみのお客さんには助けてもらっていました。
きっかけはテレビ番組の取材でした。2009年1月関西の方にはおなじみ、MBSの「魔法のレストラン」の取材を受け、新世界の「ちとせ」がここでやってた〜てテレビ放映されたのが大反響。
その当時のミクシィのコミュニティーに上がって、それを見たお客さんがどんどん増えていきました。
そこで、「これだ!SNS全部やろう!」ってなりました。そこからはSNSでつながったお客さんたちの輪がひろがっていき、今のお店をささえてもらっています。
高津ちとせ友の会というグループもあり、週一回は高津のお客さんの来店があります。
ネット関連だけでなく、地元の情報誌やJ:COMケーブルテレビにも協力して、地元密着のイベントや行政のお手伝いもして、ファミリー層中心のお客さんに向けて、工夫をこらしながらも昔からの味を失わないよう心がけています。
Q: 高津高校時代の思い出は?
A:クラブは「軽音」で、ずっと部室ですごしてたような・・そうそう文化祭でステージに立つのは最高に楽しかった。ギターをしてましたが、今はもうさっぱり。今でもがんばって続けて楽器やってる人もいるけど、すごいなと思います。
実は一年留年してるので、卒期は35期だけど、34期の友達とも交流は続いています。
2年分の同期がいるわけで、今となっては自慢です。
Q:ご趣味は?
A:「ちとせアスリートクラブ」というのを作って、いろんなマラソン大会に出場していました。
最近はもっぱらゴルフばかり。ディアパークGCのメンバーですが、そこのクラブには高津出身者がとても多く、9月29日の高津高校同窓会のゴルフコンペにも、34期35期の仲間で「チーム ディアパーク」として参加しますよ。
そのための練習、練習と口実をつけてはゴルフの予定を入れています。
Q:高津同窓生とのつながりについて
A:マラソンをしていた時は、大会に出ると見かける29期のピンクのストライプ(いえいえチェックなんですけど)のユニフォームを応援してましたよ。ゴルフの繋がりだけでなく、同期のだれかが帰ってきたとか 理由は様々ですが何かにつけて、この店に集まってきてくれます。お客さんとプライベートすべてひっくるめて高津同窓会の仲間たちとの大きな絆を感じています。
インタビュー後の感想
なんといっても店主田中さんの豪快で人懐っこく楽しい雰囲気と、気さくなお人柄が 人を引き寄せるのだなというのが よくわかりました。そして、お父様が始められた新世界ジャンジャン横丁の「串かつ ちとせ」のルーツ、歴史を田中さんが70年以上に渡って頑に守り引き継がれている自信と誇りの上に成り立っているのを感じました。
お店には新世界時代のお店が載った雑誌の写真が飾られています。カウンターで串カツを揚げるお父さまと叔母さまそしてお客さんたちみんなの笑顔が素晴らしい写真です。今もきっとこのお店を見守ってくださっているんですね。
ジャンジャン横丁時代の「ちとせ」 |
余談
串カツといえば「ソースの二度つけ禁止」この言葉もこれからの時代通用しなくなっていくのでしょうね。
オリジナルブレンドされた「串かつちとせの秘伝のソース」美味しいと聞いていました。
お店のメニューにもある「コッテリどてやき牛すじカレー」これもテイクアウト用にレトルトが販売されています。「白みそベースなんで初めは甘いかな、、、でも実は辛いんです〜」というわけで、二つとも買って帰りました。いただくの楽しみです〜〜!!
「串かつ ちとせ」
東大阪市下小阪5-5-25
06-6728-3332