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2016.05.25 15:29 高津ファミリー

高津ファミリー_第1回 – 内田 博重さん -【高校4期】

ファミリーこれまで、「高津には夫婦・親子・親戚が同窓生と云うのが多い」とは聞いていましたが、今回登場頂く内田家は、ご夫婦とそのお嬢さん3名のご家族5名全てが高津生という、まさに高津ファミリーのインタビューが実現しました。

まず、内田家の構成を教えて頂けるでしょうか?
・夫婦(博重さん(高4期)、博子さん(高4期))と3人娘(博美さん(高30期)、博世さん(高31期:今回同席)、博恵さん(高36期))が高津で、今回、夫婦と次女で伺いました。因みに三女の夫(高36期)も高津です。
・我々は、旧制中学(男子校、高校36期、旧制中学29期)として入学し、3年目に清水谷(女子校)と一緒になり、新制高校4期生として卒業するという、戦後の制度改革を体験しました。


どんな学生生活を過ごされましたか
・敗戦後間もない時期に入学し、校舎北館には爆弾による穴が2階の天井まで開いていて、運動場の北半分はイモ畑でした。最初は「ハーモニカ部」に入り、「軽音楽部」の先輩達のバイオリンの音色に魅せられ転部しました。
・共学となって音楽をする環境が揃ったこともあり、音楽仲間と「弦楽部」を立上げ、その部員に妻がピアノで参加することになります。
・良き音楽指導者に恵まれたこともあり、1951年には、全日本学生音楽コンクール高校の部に入賞し、第1回大阪市新人演奏会に出演することができました。

現在、大阪府医師会交響楽団の団長をされていますが
・大阪市大に入学し、1955年に東京医科大学へ進学したのですが、高校での音楽仲間が東京(東大・一橋・上智)に多く、各大学のオーケストラ団友として、また東京ドクトルシンフォニーにも誘われ参加しました。
・1960年に帰阪し、大阪市大内科へ入局してからも音楽活動を続け、旧中学5期の先輩もいました。1961年市大医学部オケを、1970年には大阪府医師会交響楽団の設立発起人に加わりました。

IMG_2807sss・その後、団員は医師以外も受入れ、現在は100名を超えるに至り、高津OBも何人か在籍しています。
・演奏活動は台湾・韓国にも及び、医師会関係の式典や、毎年2回の定期演奏会をこなしており、今年5月8日に第31回スプリング・コンサートで指揮をし、発足以来46年間、指揮やコンサートマスター、ソリストも務めました。

医師としてお忙しいのに、これまで音楽活動を続けられる背景は
・医師会の援助をはじめ、団員の友情や、多くの優れた指導者に巡り合えたことがあると思います。そして、何よりも家族の協力に感謝しています。
・先程、少し触れましたが、妻がピアノ科を出ていることから、3人の娘もピアノに興味を持ち、大学卒業後に3人ともがピアノ教師の道に進むなど、音楽活動を続けるのに恵まれた家族環境にあったと思います。

奥様にお聞きしますが、3人の娘さんの子育てで何かエピソードは
・主人はとても教育に熱心で、幼い時から頭の体操だと言って、まだ子供には難しいと思われる数学をマンツーマンで教えたりしていました。
・運動神経も大事だと、娘が赤ん坊の時からスキーに連れて行き、片手で抱いてゲレンデを滑降することもあり、ヒヤヒヤしたことを思いだします。
・元気なのは有難いのですが、今でも、楽団の指揮台にジャンプして昇り降りするのでヒヤヒヤしております。(笑)

お嬢様の方でも、何か印象に残ることがあれば
・3姉妹が高津ですが、姉はコーラス部、私はソフトボールと体操部、妹がスキー部と、それぞれが異なる高校生活を楽しく過ごしました。
・両親と姉妹が高津ですが、さほど意識したことはありませでした。でも、ちょうど私が在学の時に、高津60周年事業があり、その記念式典で、父が医師会オーケストラを指揮して姉がピアノ協奏曲を演奏し、母も姉と共に2台のピアノで8手連弾をした時にはとても複雑な心境でした。(笑)

■最後に、大先輩として100周年に向けコメントを頂けますか?IMG_2991sss
100周年記念で食堂を、現役生徒と同窓生が交流できる空間(クリエイトラボ)に改装するとの事ですが、私も娘も音楽を通じて何かお手伝い出来ればと思います。
・2年後の祝賀会(東京・大阪の2元中継)では、同期の大塚君が自ら作曲した高校校歌の演奏をすると聞いていますので、彼と相談し、旧制中学校の校歌もオーケストラ用にアレンジし、東京の同窓生と大合唱したいと思います。(笑)

【取材後記】
・戦後の大変な時期に青春時代を送られたと思うのですが、旧制中学から新制高校に移行すると言う激動の中で、「弦楽部」を立上げられ、その一方で奥様との交際を続けられ結婚されるなど、その行動力に敬服いたします。
・また、今なお医師を務めながら、大阪府医師会交響楽団の常任指揮者・団長として定期演奏会などを務められており、そのエネルギーの一つに高津ファミリーの存在と、自由・創造・挑戦のスピリットがあるように思えました。
                          取材日 2016.05.19

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