■講師:姫野伴子さん(高28期)
■テーマ:「外国語としての日本語」
現役高校生にが沢山発言できるように、問いかけながらセミナーを進められました。
高校では外国語として英語を学ぶが、日本国内には英語よりも「やさしい日本語」の方が理解できる外国人が多くいて、国際化は必ずしも英語化ではない。
「日本語」を「外国語」として眺めてみると、日本語の仕組みが分かると同時に、外国語のしくみもよく理解できるようになる。日本語の達人になると英語も達人になる。
教科書に書いてある「真実」をそのまま受け取って覚える事が勉強ではない。「どうなっているのだろう」「本に書いてあるけれど本当だろうか」と疑問を持ち、その答えを探すために調べ、自分の頭で考える事が重要。知的な喜びを味わってもらえると嬉しい、とまとめられました。
講師略歴
大阪府立高津高校卒業(1976年)、大阪大学文学部英文学科卒業(1980年)、 東京外国語大学大学院外国語学研究科日本語学専攻修士課程修了(1988年)、文学修士、 埼玉大学(1990年2月~2008年3月)を経て、明治大学国際日本学部専任教授(2008年4月~2020年3月)。
主な著作
『日本語教科書の落とし穴』(共著、アルク)、 『総合日語第一冊』(共編著、北京大学出版)、 『自然な日本語を教えるために―認知言語学をふまえて』(共著、ひつじ書房)、 『日本語文法の論点43-「日本語らしさ」のナゾが氷解する』(共編著、研究社)、 『日本語教育学入門』(共著、研究社)