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2015.04.09 17:21

平成27年度 卒業証書授与式 答辞

答辞 3年前、私たちはこの高津高校に入学し、すべてが新しい環境になりました。 高校生活に期待と不安を抱きながら入学式を迎えたことが昨日のことのように思い出されます。

 私たちはこの3年間を通して、勉強だけでなく、人とのつながりの大切さなども学びました。

  一年生の学習合宿は琵琶湖について学んだり、先生方の授業を受けたりして高校の勉強の難しさを実感しました。とてもハードな合宿でしたが、そのあとのBBQはとても楽しく、クラスの仲間たちと話していくうちに「みんな個性的で面白い!」とわかって少し安心しました。

  初めての記念祭はわからないことだらけでしたが、みんなで助け合い、友達の新たな一面を見つけ、準備の段階も深い思い出になっています。本番も全員で協力して無事に成功させることができ、「こんなに素敵な文化祭があるんだ!」と感動しました。
この文化祭を通して、高校生活への不安はほぼ無くなり、「みんなに会えるから学校に行きたい!」と思うようになる程、高津高校の生活への大きな楽しみが増えました。

 二年生での最も思い出深い行事は、やはり北海道への修学旅行です。農業、漁業、酪農体験を通して現地の方から自然と触れ合うことの素晴らしさを学び、ラフティングやサイクリングなどの体験を通して自然の大地の素晴らしさも実感しました。そして、修学旅行中、最大の思い出は学年全体での三日間にわたるレクリエーションでした。
出発までの、合唱や出し物の練習は、思い通りに出来ず、焦りと不安がありましたが、『毎日練習してきたんだから大丈夫!」という思いで本番を迎えました。どのクラスも心を一つにして素敵な歌声を響かせ、完成度の高い出し物を披露することができました。
3日目ラストのキャンプファイヤーは雨で中止になりましたが、レク委員さんを中心に「67期全員で最高の思い出を作りたい」という強い思いで屋内レクリエーションをすることができました。北海道の満天の星空の下でのキャンプファイヤーではなかったけれど、どんなことにも動じず、みんなで楽しもうという気持ちの中で、体験したことのない盛り上がりを見せました。
あの時の67期の熱気は、雨なんかに負けない程で、全員の心が一つになっていくのを感じました。きっと全員が「67期でよかった」と心の底から思った瞬間でした。

 部活動では顧問の先生、先輩、後輩、同期に出会い、縦と横の人間関係がさらに広がりました。先輩は笑わせてくれたり、時には叱ってくれたりしながら、優しく教えてくださいました。先輩が卒業したら自分たちが今度は教える番になり、上級生として責任感も生まれ、部活動に没頭しました。大会や試合では共に一喜一憂し、練習や合宿などでは本気で話し合い、怒ったり泣いたり、笑ったりして絆を深めあいながら、多くの経験を共有しました。部活のみんなには、出会えてよかったと心の底から思います。
運動部、文化部、自治会、様々な活動がありましたが、どれもみんな一人ひとりにとって喜びや悲しみ、そして感動のつまった、かけがえのない存在となったのではないでしょうか。

 部活動を引退した頃には三年生になり、周りの受験に対する意識が変わり、自分の意識も自然と変わってきました。思うように成績が伸びないなど想像以上につらい日々でしたが、友達や先生に励まされ、頑張ることができました。受験ということが重くのしかかる年ではありましたが、高校生活最後の年でもあり、様々なことに対して「これが最後」と考え、全力で取り組みました。

 のどか村への最後の遠足でも、写真のコンテストなど、たくさんの思い出ができました。中でも67期全員が1つの輪を作って踊ったフォークダンス。67期の素晴らしい所は「どんな所でもみんなで楽しむことができること」であり、まさにそれを感じました。

 最後の記念祭は各クラスがそれぞれクラス一丸となって劇の練習をしました。大道具や小道具係、衣装係、役者、音響、そして監督それぞれの仕事をこなしたと思います。練習をしては調整。その繰り返しで時間も根気も必要でした。しかし、楽しいと感じた人が多かったのではないでしょうか。「このまま楽しい時間を続けばいいのに。」そう思いました。クラスの劇の他にも有志のダンスや歌、67期女子によるチア、皆それぞれ練習を重ね、全力を尽くし、本番では最高の舞台を披露できました。わずか数分や数十分。それだけですが、そのために尽くした努力や時間は人生の宝になると思います。記念祭で騒ぎ過ぎだ、と注意されたこともありましたが、記念祭が終わると受験に向かって気持ちを切り替えることができました。答辞-3

 「67期は底力がある」と言われ、プレッシャーを感じたこともありましたが、受験前に先生方やPTAの皆様から「67期頑張れ!」と励まされ、私たちは本当にたくさんの人たちに支えてもらってるんだなと実感しました。センター試験、私立入試、二次試験の前日も、お互いに励まし合い、応援しあって「なんて素敵な学年なんだろう」と感動しました。

それもこれも、高津高校で過ごした大切な思い出です。かけがえのない仲間と共に過ごした、かけがえのない時間。楽しかったこと、苦しかったこと、いろいろなことがありました。
 そして、そのひとつひとつの時に僕たちのそばには先生方がいました。どんな状況でも、いつも先生方が陰で支えてくださっていました。僕たちを信頼して、いろいろなことをまかせてくださった先生方。その信頼に応えようと、僕たちも責任をもって、何でもがんばろうと思ったものでした。行事などにも自主的に取り組み、全力をそそぐことができたのもまた、僕たちと先生方との信頼関係があったからかもしれません。
僕たちも先生を信頼し、嬉しいことや悲しいこと、なんでも打ち明けられました。困っているときは手を差し伸べてくれ、いつも僕たちの道標となってくれていました。1人1人の先生に僕たちは愛されてるんだな、そう思えました。

 そんな素敵な体験、素敵な人との出会いは家族の応援や支えがあってこそできたものだと思っています。誰よりも身近にあって、僕たちのことをわかってくれ、ときには叱ってくれ、僕たちが、今こうして楽しく日々を過ごせているのは何よりも家族の存在があるからです。
 親に対しては、思春期で犯行したりしたときもあったかもしれませんが、今、高校卒業という時を迎え、少しだけ大人になった僕たちが言えることは、心からの いっぱいの感謝の気持ちです。
「今までほんまに、ありがとう。絶対、絶対恩返しするからね。もう少しだけ体に気をつけながら、元気に待っててください」ということです。みんなもそれぞれ大切な家族のことを思っていると思います。僕も今まで僕を女手ひとつで育ててくれた母に、ありがとうを伝えたい。ここまで育ててくれてほんまにありがとう。

 そして、この67期。
僕にとっては誰もが自分にないもを持っている子ばかりで、常に刺激を受けることができました。何でも言い合え、怒ったり、笑ったり、一緒に過ごす中で、かけがえのない友達もできました。勉強を頑張り、クラブを頑張り、行事に燃えて、みんなでこの67期を創ってきました。
僕自身は部活動をしてない分、友達を行事でみんなを引っ張るくらいがんばろうと思い、がむしゃらに頑張りました。がむしゃらに頑張ってそれをクラスのみんなにも認めてもらえたのは、とてもうれしかったです。みんなで作り上げた歌や、劇や、舞台で感じた一体感や、やり遂げた達成感。何もかもが最高でした。みんなの笑顔も泣き顔も、一生懸命だったことすべてがかけがえのない思い出です。みんなと一緒に笑っていたことをいっぱい思い出せる高津高校での時間は幸せなものでした。

この67期は本当にどんなことにも全力で頑張ることができます。僕がこの学年の一番好きなところです。だれでも、好きなこと、楽しいことに夢中になることはできます。でも、苦しいことや、限られてる中でも最大限工夫して楽しむことは簡単にはできません。この学年にはそれができます。それを見て、後輩や先輩が「67期はほんますごいな」と言ってくれました。そんなとき、僕は「そうかな」とか言いながら、余計に67期が大好きになります。67期を誇らしく思います。
68期、69期の後輩達には僕たちの良い部分を取り入れ、よりよい学年づくりをしていって欲しいと思います。
答辞-2
 さて、今日、卒業の時を迎え、僕たちはそれぞれの道に一歩を踏み出します。
これから先の道には、つらいときもあるかもしれません。やり切れないときがあるかもしれません。もっともっと苦しいことがあるかもしれません。
そんなとき高津での、楽しかったときを思い出せるといいなと思います。そして、高津の誰かと連絡して昔話に花咲かせましょう。過去の自分はこんなに頑張ってたんだ、輝いていたんだと思い出せば、また頑張れる気がするはずです。本当に最高だった3年間。正直、寂しくて寂しくて仕方がないです。でも、これから先の無限の可能性を信じて、前に進みましょう。


 僕たちに関わってくれたすべての人に、そして、高津67期のみんなに感謝の言葉を述べ、答辞とさせていただきます。
 67期のみんな、ありがとう。ほんとうに楽しかった。最高でした。
僕たちに関わってくださったすべての方々へ、ありがとうございました。

 

平成27年3月5日
大阪府立高津高等学校 
卒業生代表  南 兼昇、片山こひろ


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