高校60期の岡本星矢さんが営む「焼肉ホルモンだるま」を訪ね、お話を伺いました。
だるまは阪急京都線の上新庄駅から徒歩10分、落ち着いた住宅街の中にある、若い店主の活気あるお店です。
Q:この道に進むまでの経歴は?
高校を卒業して大学を決める時、一度は東京にというややミーハーな気持ちで慶應大学へ進学しました。
そして卒後、日立製作所へ就職をしましたが、実は入社式の日から、ここに一生いるのかなと思う違和感がありました(笑)
日立ではとても優秀な方々と一緒に仕事ができたことや、大企業ならではの規模の大きな仕事などに関われたことはとても素晴らしい経験でしたが、「本当にこの仕事が一生をかけて自分のやりたいことなのか?」という思いが募っていました。
ふと思い返せば、私の父は高津29期、同級生同士の結婚をして八尾で岡本スタジオという写真館を親子代々100年以上営んで幸せに暮らしています。そこから、「大企業・大きな規模の仕事でなくても、自分や家族、お客様を幸せにすることはできる」と、祖父・父親というとても身近な例から思い出し、「本当に自分のやりたいこと(中小企業の経営)」をやってみたいと思い、
2016年27歳の時、日立製作所を退社しました。
Q:それからどうされましたか?
船井総合研究所というコンサルティング企業に転職しました。
船井総研は、中小企業や中堅企業を対象に幅広く支援を行う会社で、現場主義の支援をするのでリアルな中小企業の経営に携わることができると考えました。
部署としては士業や不動産企業向けのコンサルもありましたが、自分が最も興味があった「外食企業」のコンサルティングへ進み、そこで焼肉チームに配属、365日焼肉を食べる生活が始まりました。
そして6~7年がたち、全国の焼肉企業の業績を上げ、自分でもチームを持たせてもらうなど自信がついた頃から、自分で事業(焼肉店)を経営してみたくなったのです。
飲食店の営業は一見難しそうですが、焼肉は「調理(肉を焼く)」はお客様自身がされるため、比較的調理の技術がなくても参入しやすい業態のため、自分でもできると考えました。また、船井総研で培った人脈を生かして牛肉の仕入れや技術指導、各業者さんなどのつながりができていたため、決断に踏み切りました。
そして、船井総研を2023年12月に退職し、翌年2月に「焼肉ホルモンだるま」をオープンしました。ちなみに、店名の「だるま」という由来は誰でも覚えやすくて言いやすく、縁起がいいものということから名付けました。
Q:お店のアピールポイントは?
コンサル時代の付き合いから、最高級の近江牛や良質の和牛などの仕入れルートを持っているので、高品質なお肉を安くボリュームたっぷりに提供できます。
さらに、肉のうまみを最大限に引き出すため、自分で手切りをしています。
また土鍋で炊き上げる土鍋ご飯も好評で、お肉が進むごはんを提供しています。
また、目の前でガスバーナーで炙る「和牛炙り牛寿司」などのサイドメニューも人気です。
Q:高校時代の思い出は?
友人たちと遊びだけでなく、勉強も本気で取り組んだことです。偶然にも入学してすぐに仲良くなった友達が、学年トップクラスの成績の子たちばかりで、それでいながら遊びも本気で取り組んでいる子たちでした。その子たちと一緒に過ごすことで、勉強への取り組む姿勢や方法などを学びながら、カラオケやボウリングなど10代の青春の楽しみも共にたくさん経験できました。
Q:これからの展望は?
お店をして、やはりこの仕事はお客様に近く素直に美味しい、楽しいと言ってもらえることに喜びを感じます。
また、オープンして3ヶ月目くらいにその事をFacebookに載せると、小中高大の友人、そして日立、船井時代の同僚という今まで自分がいたコミュニティ全ての仲間達からのレスがあり、お店に来てくれたことがとても嬉しいです。
今後は出店を重ね、この輪をこの店だけでなく、もっともっと広げていくことが次の目標です。
インタビュー後の感想
岡本星矢さんの父母、岡本昇さん・環さんとは、取材をした私たちと同期の仲間、ついつい親目線で息子の話を聞くような気持ちでしたが、しっかりした話しぶり、今の自分のこともよくわかっている頼もしさ満載の、実にチャーミングな店主でした。
”この記事を見たよ“と予約時もしくは来店時に伝えていただければ、【名物 近江牛白センマイ刺し】を一皿サービスしていただけるとのことです!
皆様もこの年末年始に、ぜひ一度だるまのお肉を食べてみませんか。
「焼肉ホルモンだるま」
大阪市東淀川区小松2-14-19
06-6195-3312
阪急京都線 上新庄駅から徒歩10分、相川駅から8分
営業時間 17:00〜23:00
定休日 水曜