高校35期 河原典史氏による著書
「カナダにおける日本人水産移民の歴史地理学研究」が出版されました。
19世紀後半から20世紀前半にかけて、日本からカナダ西岸のブリティッシュ・コロンビア州に移り住んだ人々は、移住した場所・時期に応じて、サケ缶詰製造・捕鯨・塩ニシン製造・造船業など水産業をめぐる各種の仕事に従事しました。
立命館大学文学部教授である河原典史氏は、日本からの水産移民が住んだ地域に残る現地資料を蒐集、多数の血縁関係者から聞き取り調査を行ない、丹念な研究を20年間にわたり積み重ねてこられました。
この本は河原氏が発表してこられた学術論文を基に構成されています。移民が地域の経済・社会・文化に及ぼす影響の実証的な研究の成果で、数々の写真や図版などは貴重な資料となっています。
河原氏は高津高校ではテニス部に所属されており、著書の「あとがき」で、高津の「地理」の授業について触れ、「フィールドワークの苦楽、そして「地理学」の考え方を話して下さいました」と述べておられます。
ご興味のある方はぜひ御一読ください。
詳しくはこちら ⇒ http://www.kokon.co.jp/book/b557446.html
河原典史著
古今書院 ISBN9784772231961
8,580円(本体7,800円+税)