今年の同期会は、5月15日ホテルグランヴィアで挙行しました。
母校創立百周年の今年、私たち中学25期生は、卒業後75年を迎え、数え年九十となりました。いわゆる”卒寿”です。
ところが、昨今『九十歳、何がめでたい』という本が好評です。なるほど、「卒業」が”学業を卒(お)える”という意味なら、「卒寿」は”寿(いのち)を卒(お)える”ということになります。”何がめでたい”と言いたくもなりましょう。
ですが、私たちの誰もそうは言いません。食卓を囲んでのスピーチは、何れも長寿者の命が生み出す滋味豊かなものでした。
恒例の講話は、由良隆君(京都大学名誉教授)の「熱ショック蛋白質」。40年に及ぶ緻密な研究成果の一端に触れ、一同感銘を深くしました。
この他、配布資料として高山龍三君(元京都文教大学教授・チベット文化研究会会長)から近年の論考を頂戴しました。同君の「文化人類学テキスト」の漢訳書は中国で教科書となっています。
昭和17年入学 中学25期生300名の中、今回出席者は10名。記念集合写真の向かって左から記します。
高山、吉川(寛)、戸波、岡部、三好、由良、石田(良和)、武田(飛鳥峯王)、山辺、坂本
吉田兼好の”存命のよろこび日々に楽しまざらむや”の心境を保って来年の再会を期したいものです。
以上
<文責:坂本悠貴雄>