同期会情報

トップ > 同期会情報 > 高校05期 > 高校5期 五期会開催の報告
2015.07.21 15:41 高校05期

高校5期 五期会開催の報告

平成27年7月18日(日)、シェラトン都ホテル大阪にて

恩師を亡くし、全員が八十歳を超えても我が同期会はあの時の雰囲気を持ち、台風通過直後、関東九州からも馳せ参じ、五十余名は高津時代の青春に還った。

今回は大阪文化の泰斗「大阪芸能」を発行されている 木津川 計先生 に母校先輩の織田作之助について語って頂いた。

人間の生きざま、文化の中で方言のもつ風土感の差は大きなもので、大阪人の持つ柔軟な物の考え方、人の意思をくみ取ろうとする姿勢に大阪弁が大きな要素を持ち文楽が、人形使い、浄瑠璃、三味線の三者の芸が融合して完成し、織田作はそれに傾倒してその出し物の一つを見逃した時は大きな心の空白を感じ、演者の修行の厳しさ、貧たる生活にも彼の意識に同調する大阪の情念を持ったと考えられる。

三十数年の彼の生涯がもっと長いものであったならば、文楽は世界一の人形劇の評価に留まらず、芸術として日本の代表的な、他の民族に真似のできない地位を獲得したのではないか。

織田作は小説はフィクション即ち創作であり、志賀直哉の日常描写は文学と云う芸術の域に入らないと論じ、中央文壇から疎まれたと聞きいかにも高津の「心」を感じた。

昼食をご一緒した後で「さすが高津のエリートの皆様でした」の一言を残し、お送りを固辞され帰って行かれた。

当日翌日以降も参加者の多くの皆さんより良い先生をお願いして頂いたと、喜びの声を頂き、二年後の開催を楽しみにしていますとの言葉がありました。

<文責:高校5期幹事 額田晃作>

高5期


ページのトップへ