■講師:佐藤 結衣子(さとう ゆいこ)高校59期
最近のセミナーは「メモは取らずに聴いて欲しい」みたいなのが多いと思っていたら、佐藤さんが「ちゃんとメモして、後で質問の時にそのメモから発言してください」とスタートしたので、「おっ!?」とビックリしました。
佐藤さんの経験上1人の医師として感じていることを訥々と話されました。
その内容をかいつまんで紹介してみます。
・思春期の自殺が従来の3倍にもなっている。
・医師として病気の患者を診察するが、社会的な問題が心の病を生み、心の病が肉体的な不調に結びつくことが多い。だから医療だけが病を治せるわけではない。同様に病気の患者を治療するのも医師だけではなく、チーム医療で取り組むことが多い。そういう意味で医療というものも社会の縮図であると感じている。チーム医療で大切なことは、各々が自分の役割を自覚して最善の行動にうつすこと。また賢いチームは補完しあう。こういうことをバレーボールのチームになぞらえて、個々人の得意不得意でチームを構成することを話していた。全く技術が伴わなくても、心の支えとなってキャプテンを務めることもある。
・医療というと医師と看護師くらいしか一般の人は浮かばないかもしれないが、例えば言語聴覚士など医療関係の専門家は非常に人手不足。是非多方面に興味を持っていただき、自分の将来の方向性に加えてほしい。
・最近何をするにも「めんどくさい」という子供が増えている。本来であれば楽しいはずの遊びも「めんどくさい」という。人生を楽しむことを覚えてほしい。
・また自分の仕事を通じて他の人を支えることの喜びや大切さを強調。そういう大人になってほしいと。
・高校の3年間は貴重な時間。勉強も大事だが、今しかできないことに夢中になって、今後社会に出た時にどういう風に生きていくかを是非考えてほしい。
高津校生の皆さんに響いたかな?